■設立趣旨■ | ■概要■ |
設立趣旨
![]() 理事長 福島 明 北海道科学大学 名誉教授 |
耐久性と省エネ性、そして快適さが、優れたコストバランスの中で調和している住宅を実現すること。それは、今日の日本の住宅建築関係者すべてにとっての最大の課題です。そんな中で、北海道の厳しい気候風土から生まれた「パッシブ換気システム」は、寒冷地住宅の新しいスタンダードとして、評価が日増しに高まっています。 このシステムを用いた住宅も年を追う毎に増えてきました。冷たくてきれいな外気を大地の熱で暖めてもらい、それを少しのエネルギーで加温して室内に導き、その暖まった空気を今度はまったくエネルギーを使わずに各部屋に配って同時に換気もきちんと行う。それがパッシブ換気システムの原理です。 このパッシブ換気の家を建てるには、温帯の日本で培われた伝統ある木造建築の技術と、寒い北海道で誕生した新しいパッシブ換気の技術の両方をマスターしなければなりませんが、志の高い技術者が集うことで、よりいっそう消費者の評価が高まり、優れたパッシブ換気の家が続々と建てられることを念願しています。 寒冷地の技術者の皆さん、私たちと一緒に空気のきれいな、とても長持ちのする家を創りましょう。市民の皆さん、新築やリフォームの際は、ぜひ最初に私たちの話を聞いてください。 |
■主旨 |
パッシブシステム研究会は、現代の環境に存在するさまざまな問題点やそれに伴う時代の変化に対応すべく、またこれからの住まい造りを深く考え、生まれたアイディアを具現化し、これからの未来に必要不可欠になる要素を自然の力を利用しながら導入するために、設立されました。 現在の主だった工法や仕組みでは解決することが困難な問題や、真の住みやすい住まいをご提案するためには、真剣に見つめるべきである問題点を解決することができます。 21世紀の環境に伴うシックハウス問題やアレルギー問題はこれから一層、取り上げるべき問題点となるでしょう。その解決を根本より見つめ、住まいの仕組みを研究してパッシブシステムは生まれました。 実際にこのシステムが単なるアイディアから完成に至るまでには膨大な量のテストや実験・過去の失敗を重ねた事による新しいアイディアを根幹としております。 現在ではハイブリット換気とも呼ばれ、法的、国的にも認められたシステムであり、各地方で取り上げられてきており今後もその注目度が増すシステムであることに間違いはありません。 近未来起こりうる、資源やエネルギーの枯渇問題や環境問題が取り巻く中、私たちが今後住宅の建築に際して取り組まなければならない問題の中でパッシブシステムは戸内の熱回収を含む省エネルギーシステムとしても優れた効果を期待でき、また今までの機械換気システムによるさまざまな問題を解決する糸口になるでしょう。 この研究会は今後さらに変化する生活環境の中で安心できる住まい造りをテーマとして冬季の雪処理や夏の暑さ対策、生活廃熱の利用など各種の改良やまた太陽熱や風力などの自然エネルギーの利用など現在考えられる先端技術について官庁や大学の基礎研究の協力のもと、こうした技術がよりよい形でユーザーに普及する役目を担うとともに、技術の先取りがそれぞれの会員の利益に役立てることを目的として活動していくものと考えております。 NPO法人 パッシブシステム研究会
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