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2017/10/25

11月8日(水)に日高・新ひだか町で当研究会が後援する「日高振興局地域住宅セミナー2017」が開催されます。

 
 11月8日(水)午後1時30分から3時30分まで、新ひだか町コミュニティーセンター1階集会室(新ひだか町静内古川町1丁目1番2号)で、当研究会が後援する「日高振興局地域住宅セミナー2017」が開催されます。道内各振興局への後援およびパッシブ換気技術啓蒙活動は、今回で通算6回目となります。

 当日は「これからの住宅に求められる環境技術について」と題し、当研究会理事長で北海道大学名誉教授の繪内正道先生と、当研究会顧問で北海道大学大学院工学研究院助教の菊田弘輝先生が講演を行うほか、「きた住まいる」制度について北海道日高振興局が説明を行います。

 参加希望者は所定の参加申込書に必要事項を記入のうえ、FAXで北海道日高振興局産業振興部建設指導課へお送り下さい。締切は11月2日(木)で参加無料。定員は50名です。
ご案内(参加申込書)ダウンロード(PDFファイル)

 お問い合わせ・お申し込みは北海道日高振興局産業振興部建設指導課建築住宅係(TEL.0146-22-9293、FAX.0146-22-7518)まで。


2017/10/23

10月7日(土)に札幌市内で平成29年第1回パッシブシステム・市民セミナー「自然エネルギーを利用したパッシブ換気の今、そして未来」を開催しました。

 
 去る10月7日に札幌市内で平成29年第1回パッシブシステム・市民セミナー「自然エネルギーを利用したパッシブ換気の今、そして未来-パッシブシステム研究会が目指すパッシブデザインとは-」を開催。北海道科学大学教授で当会副理事長の福島明先生と、㈲奈良建築環境設計室室長の奈良顕子さん、札幌市立大学大学院教授の斉藤雅也先生、北海道大学大学院助教で当会顧問の菊田弘輝先生が、これからの住宅の方向性や、パッシブ技術を活用した住宅・建築物の実例などについて、話題提供とパネルディスカッションを行いました。

 冒頭に繪内理事長が「講師のみなさんのお話しを聴いて頂いて、家づくりの参考になるヒントを持ち帰って頂くとともに、会場のみなさんとも活発な議論ができれば」とあいさつ。

 話題提供では最初に福島先生が『断熱・気密化の変遷とパッシブ換気の今、これから』と題し、北海道の家づくりの歴史や、高断熱・高気密・全室暖房・計画換気の大切さなどを話したうえで、今後の超高性能な住宅づくりについて「日射や通風などを遮断し、室内環境は完全空調システムとHEMSによって寒さ・暑さに対処する“宇宙船型”と、日射や通風を上手に受け入れて室内環境を快適に維持し、空調システムやHEMSは脇役となる“民家型”に分かれていくのでは」と、2つの方向性を示しましたた。

 続いて奈良さんが『パッシブ換気、パッシブデザイン住宅の実際』と題して、パッシブ換気など自然エネルギーを利用した住宅事例などを紹介。その中で「暖房エネルギー消費量を抑えるうえで圧倒的に効くのが高断熱化。室内の暖かい空気を逃がさない高断熱な建物を造ることがポイントで、効率のいい設備が一番大切ということではない」と、断熱の重要性について語りました。

 斉藤先生は『開口部を上手にデザインする〜パッシブのヒント・知恵を考える〜』と題し、快適・省エネにつながる環境条件などを説明。「身の回りの環境をどう感じるかは、空気の温湿度と、平均放射温度(壁・床・天井の表面温度の平均)、気流で決まる。特に重要視したいのが平均放射温度で、しっかり断熱した躯体であれば、冬季は空気温度を20度前後、平均放射温度を20〜25度とすれば快適になると実験でわかってきている」と、快適性を考えるうえで平均放射温度が大切な視点の一つになることを強調しました。

 最後に菊田先生が『超高性能パッシブ換気住宅に適用した最新技術の紹介』と題して、パッシブ換気に太陽熱集熱装置などを組み合わせた住宅の概要などを解説。「札幌版次世代基準のトップランナーやハイレベル程度まで断熱性能を高め、躯体の熱損失が小さくなったところで太陽熱などの再生可能エネルギーを使うと、快適性も省エネ性も高まるし、建物の価値も高まるのでは」と、再生可能エネルギーの上手な利活用を勧めました。 

  また、パネルディスカッションでは福島先生がコーディネーターを務め、奈良さん、斉藤先生、菊田先生とともにパッシブ換気住宅への薪ストーブ導入や夏対応、これからの暖房システムなどを討論。
 夏対応については斉藤先生が「オフィスビルでは窓の室内側にブラインドを付けていても、夏は日射がどんどん入って窓周辺は40度くらいになっている。窓がパネルヒーターとなっているわけだ。住宅もそれと同じ状況になる場合があることを、ユーザーが気付けるかどうかがまず大切」と話し、これからの暖房システムについては菊田先生が「断熱性能が高くなって建物の熱負荷が小さくなれば、設備も現在使われているものよりもっと小さいものでいい。小型化しても効率や価格があまり変わらないのかもしれないが、メーカーが小型で高効率なシステムを製品化しないと、エアコンしか選択肢がなくなってしまう」と意見を述べました。 

 なお、各講師の資料につきましては以下のPDFをダウンロード可能です。
福島先生講演資料(PDFダウンロード)
奈良さん講演資料(PDFダウンロード)
斉藤先生講演資料(PDFダウンロード)
菊田先生講演資料(PDFダウンロード)


2017/9/12

10月7日(土)に札幌市立大学サテライトキャンパスで、平成29年第1回パッシブシステム・市民セミナー「自然エネルギーを利用したパッシブ換気の今、そして未来」を開催します。

 
 10月7日(土)午後1時から4時まで、札幌市立大学サテライトキャンパス(札幌市中央北4条西5丁目アスティ45・12階)で、平成29年第1回パッシブシステム・市民セミナー「自然エネルギーを利用したパッシブ換気の今、そして未来-パッシブシステム研究会が目指すパッシブデザインとは-」を開催します。

 大規模な自然災害や地球エネルギーバランス変動のニュースを多く聞くようになる中、、『自然エネルギーを利用したパッシブ換気の今、そして未来』(パッシブシステム研究会が目指すパッシブデザインとは)をメインテーマに、、自然の力を利用するパッシブ換気や夏の暑さを和らげる緑のカーテン、冬の暖房負荷を低減する効率的な日射取得など、高性能な住宅だからこそ可能になる旬なパッシブ技術について紹介します。

 当日は、北海道科学大学 工学部 建築学科 教授 福島明様が「断熱・気密化の変遷とパッシブ換気の今、そしてこれから」、(有)奈良建築環境設計室  室長 奈良顕子様が「パッシブ換気、パッシブデザイン住宅設計・施工の実際。パッシブ換気システム採用にあたってのお施主様のチェックポイント 」、札幌市立大学デザイン学部・大学院デザイン研究科 教授  斉藤雅也様が「開口部を上手にデザインするパッシブのヒント、知恵を考える(夏の高窓利用、通風、防暑、日射取込み、日射遮蔽等) 」、北海道大学大学院工学研究院 助教 菊田弘輝様が「超高性能パッシブ換気住宅に適用した最新技術の紹介」 と題して話題提供を行い、その後、福島様をコーディネーターに講師の皆様によるパネルディスカッションと、参加者様との質疑応答を行います。

 参加ご希望の方は以下のご案内をダウンロードし、裏面の参加申込書に必要事項を記入の上、10月5日(木)までFAXでお送りください。参加無料で定員は先着60名です。

ご案内(参加申込書)ダウンロード(Wordファイル)

 お問い合わせ・お申し込みはNPO法人パッシブシステム研究会事務局(TEL.011-213-7547、FAX.011-213-7548)まで。


2017/8/21

7月28日に札幌市内で「パッシブ換気でZEHを目指す」をテーマに平成29年度第1回会員向けセミナーを開催。

 
 パッシブシステム研究会では、去る7月28日に札幌市内で平成29年度第1回会員向けセミナーを開催。建築温熱環境コンサルタントで北海道大学客員准教授の平川秀樹氏が「パッシブ換気でZEHを目指す」をテーマに、札幌でZEH基準クリアに必要な断熱・設備仕様や、一次エネルギー消費量削減のポイントなどを解説しました。
   平川氏は最初にZEHの定義や補助制度の概要などを紹介したうえで、札幌など2地域でZEHを建設するために必要な断熱性能水準と設備仕様などを説明。
 断熱性能は、経済産業省補助事業の寒冷地特別強化外皮基準であるUA値0.25W以下、Q値で1.0W以下が目安になるとし、Webプログラムによる一次エネルギー消費量の計算では、「LDKと連続する空間はすべて、エネルギー消費量が他の部屋より多いと判断される“主たる居室”となるため、居間階段があると階段室や2階ホールまで主たる居室の面積に含まれてしまい、一次エネルギー消費量をゼロにするのは難しい。一方、LDKが他の部屋と連続しない独立した空間(同約30㎡)であれば、札幌でもQ値1.0W、エアコン暖房、太陽光発電5.88kWでZEHになる。ただ、その場合は閉鎖的なプランになってしまうので、可動式の間仕切り壁を採用するなどの工夫も考えたい」と、主たる居室の面積を小さくすることが一次エネルギー消費量計算のポイントになることを指摘しました。
 このほか、一次エネルギー消費量計算で利用できるパッシブ技術として、①通風②蓄熱③床下空間を経由して外気を導入する換気―の3つがあるものの、いずれも利用できる条件が限られており、道内では一次エネルギー消費量を削減する効果があまり見込めないと説明しました。


2017/5/30

第13回通常総会が開催されました。

 
 去る5月13日(土)に札幌市内で第13回通常総会を開催し、地方での活動の強化や、会員・一般市民向けセミナーの充実など今年度の事業計画案を全会一致で承認。北方建築総合研究所研究主幹の谷口円氏による特別講演も行われました。

 総会でははじめに繪内理事長が「当会の活動の方向性は、パッシブ関連技術を“どのようにやるのか”という、いわゆるハウツーものに走りがちになってしまうが、これからは地元・北海道で地域性を活かしながら、みなさんとお施主さんが一緒になってパッシブ建築をしっかり計画していくことがとても大事。そしてそれを行動に移すのは、もちろん今ではないかと思う」とあいさつ。

 続いて事業活動や予算など各議案を審議・承認。今年度の事業活動としては、全道各地での活動強化として、各振興局主催セミナーへの後援・協力活動の推進、地域別の市民セミナーおよびパッシブ換気住宅の現場公開・見学会の開催を計画。また、これまでも行ってきた大合宿や定期的な会員・一般市民向けセミナーに加え、パッシブ換気床下暖房の数値解析プログラムの小セミナーや新入会員向けの小セミナーを実施するほか、パッシブ換気用熱回収装置“蓄熱ボックス”の仕様書・施工マニュアル等の作成、パッシブ換気住宅のオーナーを対象としたユーザー会の設立なども計画しています。

  なお、総会終了後には正会員の(株)江田建設(小樽市)、工匠建設(株)(釧路市)、紺野建設(株)(清水町)、大平洋建業(株)(札幌市)、(有)奈良建築環境設計室(同)、(株)橋本建設(石狩市)、メデル蝦名建業(株)(札幌市)、賛助会員のジェイベック(株)札幌支店、丸二サッシ工業(株)、森永エンジニアリング(株)、YKK AP(株)北海道支社の11社を対象に、10年継続会員表彰も行われました。

 特別講演では北総研・谷口氏が「外装材耐久性研究最前線」をテーマに、窯業系サイディングと金属サイディングの耐久性評価に関する研究内容を紹介。窯業系サイディングは、薄い板材を重ね巻して加圧成型する抄造(しょうぞう)法の製品は凍害劣化が生じやすいなど、製品の成型方法によって耐凍害性の違いが大きいこと、金属製サイディングは、ガルバリウム鋼板の基材にフッ素塗装を行った製品の耐久性が高いことを指摘し、「製品選択の際にはメーカーのホームページ等で製法を確認すると同時に、換気フード回りや配管貫通部の防水などサイディングの含水率を高めない工夫、必要に応じた塗装の塗替えやシーリングの補修など、適切な防水施工・維持管理を行ってほしい」と、お話しして頂きました。


2017/3/6

2月22・23日に札幌で第6回「大合宿」を開催。

 
去る2月22・23日に毎年恒例となった第6回大合宿を札幌市内で開催し、当会顧問で北海道大学大学院工学研究院教授の羽山広文先生による基調講演や、座談会形式によるディスカッション「なんでも話そう生討論」、ワーキンググループの成果発表などが行われ、約60名の参加者がパッシブ換気に対する取り組みや、今後目指すべき家づくりなどについて熱く議論を交わしました。

 初日は冒頭に繪内理事長が、「パッシブ関連の技術に対してみなさんが持っている信念や想いを、この大合宿で受けるさまざまな刺激によって活性化してほしい」とあいさつ。 続いてNPO法人になってから10年間、同会の発展に尽力してきたはるす工房主宰の高杉昇氏に感謝状が贈呈された後、大合宿実行委員会委員長の佐藤誠氏(大平洋建業㈱専務)があいさつに立ち、「この大合宿は、学生時代に建築を勉強していた頃の気持ちで、家づくりについて熱く討論しようということで始まった。少しでもみなさんの仕事に役立ててもらえれば」と、大合宿の主旨を話しました。

 基調講演を行った羽山先生は「高断熱高気密建築の魅力」と題して、日本のCO2排出量や札幌市のエネルギー消費量の状況、地域別に見た温熱環境と死亡率の関係などについて紹介。その中で「全国的に見ると、冬期の平均気温が高い地域ほど、冬期に心疾患や脳血管疾患などで死亡するリスクも高い。北海道は強い寒波が来た年も、暖冬の年も死亡リスクはほとんど変わらないが、例えば九州では強い寒波が来た年には死亡リスクが急増する。これは北海道と本州・温暖地の住宅の温熱環境の違いによるもの。住宅の断熱性能を上げることが冬期の死亡率低下にもつながる」と、断熱性能が居住者の健康に大きく関わっていることを強調しました。

 基調講演の後に行われた「なんでも話そう生討論」では、参加者が6つのグループに分かれ、主にパッシブ換気で採用するアースチューブの結露や虫の侵入、排気筒から聞こえる風切り音、コストなどについて議論。その内容を各グループの代表者が発表し、繪内会長が「今日の議論は、研究会として取りまとめた後、オーソライズされたものとして発表できればと思う。コストについては研究会としても考えていかなければならないテーマで、営業でも活かせるよう研修会等で取り上げていきたい」と総括しました。

 この後、繪内会長が平屋を対象としたパッシブ換気量と室温の解析ソフトについての説明を行い、最後に賛助会員と北海道電力さん・北海道ガスさんがプレゼンを行って初日が終了。

 2日目は、最初に同研究会普及部門と開発部門のワーキンググループが活動報告を行い、続いて同研究会副理事長で北海道科学大学教授の福島明氏が、パッシブ換気の熱回収を可能にする蓄熱BOXの実測結果を報告。その後、㈱エクセルシャノン営業本部副本部長・末光喜治氏の講演などが行われました。


2017/1/22

2月14日(火)に十勝・芽室町で、とかち型エコ住宅セミナー「浸水被害とその対応について考える “隠れた被害があった!”」を開催します。(終了しました)

 
2月14日(火)午後1時30分から3時30分まで、十勝・芽室町のめむろーど2階セミナーホール(芽室町本通1丁目・JR芽室駅東側)で、とかち型エコ住宅セミナー「浸水被害とその対応について考える “隠れた被害があった!”」を開催します。

 十勝地方で昨年夏に台風による記録的豪雨が発生し、大きな被害を受けたことから、このセミナーでは断熱・気密化された住宅特有の目に見えにくい浸水被害に着目し、その復旧方法を探ります。

 当日の講演内容は、1.「住宅の浸水被害状況について」(芽室町における公営住宅の報告、民間事業者からの戸建て住宅の報告)、2.「浸水被害を受けた住宅の復旧における注意事項について」、3.「“きた住まいる”について」。講師は道立総合研究機構建築研究本部企画調整部企画課長・廣田誠一氏ほか。

 参加ご希望の方は右上の「ご案内」PDFをダウンロードし、裏面の参加申込書に必要事項を記入の上、2月9日(木)までFAXでお送りください。参加無料で定員は100名程度です。

 お問い合わせ・お申し込みは北海道十勝総合振興局帯広建設管理部建設行政室建設指導課(TEL.0155-27-8601、FAX.0155-23-5325)まで。


2016/12/24

12月12日に札幌市内で平成28年度第2回会員向けセミナーを開催。当会福島副理事長と(株)ダンネツ・野村常務が講演を行いました。

 
 去る12月12日に札幌市内で平成28年度第2回会員向けセミナーを開催。(株)ダンネツ常務の野村秀二氏が、断熱型枠とスカート断熱を使った基礎の合理化工法、北海道科学大学教授で当会副理事長の福島明氏が、既存外壁を残したまま行う超高断熱改修の技術について講演を行いました。

 最初に講演した野村常務は、大工・職人不足への対応として、自社の断熱型枠・かんたんベースとスカート断熱を併用した基礎の合理化工法を提案。「断熱型枠は簡単に組み立てることができ、生コン打設後の取り外しも不要なので人工・工期・コストの削減につながる。さらにスカート断熱で基礎の根入れ深さを浅くすれば、生コンや根掘り、残土処分のコストも抑えられる」と、そのメリットを説明しました。

 続いて福島副理事長が2軒の断熱改修事例を紹介。このうち1軒は45年前に建てられたモルタル外装の住宅で、2本のたる木と合板をはしご状に組んだ付加断熱下地を既存モルタルの上に施工し、グラスウール200mmを付加して耐震性と断熱性を同時に向上させたのがポイント。窓は既存のアルミサッシを残したまま、Low-Eペアガラスの内窓を設置しており、「アルミサッシは耐候性が高いので、汚れを落としてそのまま使い、断熱性能は内窓で確保するほうがいいと考えた。付加断熱によって窓は25㎝ほど外壁面より奥に引っ込んだ形になるので、夏季の日射取得率も半分になる」と、既存のアルミサッシを残した狙いを話しました。


2016/9/23

9月3日(土)に小樽市内で平成28年度第1回市民セミナー『高性能な家だからこそ可能な空気のデザイン』(パッシブ時代の暖房・換気=心地よい優しい風と生きる)を開催しました。

 
 去る9月3日に小樽市内で平成28年度第1回市民セミナー「高性能な家だからこそ可能な空気のデザイン」を開催。㈲奈良建築環境設計室室長の奈良顕子さんが講演し、高性能住宅の特徴・メリットや、自然の力を利用する住宅の施工例などを紹介しました。

 冒頭に繪内理事長が「これまで小樽ではなかなか実現できなかったセミナーを、地元会員の協力を得て開催することができた。参加者のみなさんには、パッシブ換気という自然の力を利用するエコロジーなシステムがどういうものなのかを、この機会に知って頂ければ」とあいさつ。

 続いて奈良さんが講演を行い、「高性能住宅はエネルギー消費量の削減によって光熱費が抑えられ、家計にもやさしい住まいとなるが、一番のメリットは室温が安定し、家の中の上下温度差も最小限となることで、住まい手が快適さを得られること。人は暑かったり、寒かったり、湿度が高かったりなど、不快な時はそれを口に出して言うが、ちょうど快適だと何も言わない。高性能住宅はその状態をつくることができる」と説明。

 また、「空気は暖かくなると軽くなって上に行こうとし、冷たくなると重くなって下に行く。この原理を応用したのがパッシブ換気で、断熱・気密性が高くなると、建物の下と上に穴を開ければ、室内の暖かい空気が上の穴から出て、入れ替わりに下の穴から外の空気が入ってくる。機械に頼ることなく快適な室内環境をつくることができる」と、パッシブ換気のイメージをわかりやすく話し、パッシブ換気に加えて地中熱ヒートポンプ暖冷房や、浴槽の残り湯をトイレで使う中水利用、太陽熱で温めた外気を室内に給気する装置(ソーラーウォーマー)などを採用した3軒の住宅事例も紹介。その中で快適性と省エネ性を両立させるためには、夏冬の太陽高度を考慮した庇の長さや断熱戸の設置など、開口部設計も重要なポイントになることを説明しました。

 この後、北海道ガス㈱からガスマイホーム発電・コレモの紹介があり、最後に当会名誉理事で(一社)北海道建築士事務所協会小樽支部の中野隆二支部長(㈲フォルムデザイン社長)と、パッシブシステム研究会副理事長の江田清三副理事長(㈱江田建設社長)があいさつ。江田副理事長は「パッシブ換気の取り組みを通して、今後も自然の力を利用した省エネ住宅づくりを進めていきたい」と話しました。


2016/9/23

9月7日(水)に3団体合同のオープン現場見学・研修会「昔高断熱?・・今並以下?を断熱改修」を後志・仁木町で開催しました。

 
 パッシブシステム研究会では、ソトダン21、あったかリフォーム倶楽部と合同で、9月7日(水)に断熱改修現場を見学する オープン現場見学・研修会「昔高断熱?・・今並以下?を断熱改修」を後志・仁木町で開催しました。
 現場は当会副理事長の北海道科学大学・福島明教授が監修し、既存サイディングの上から断熱改修している築18年の輸入住宅(枠組壁工法)。当会会員の(株)江田建設が施工しました。
  福島教授は以前から通気層をふさいだ上で、既存サイディングの上からボード状断熱材を付加する断熱改修を提案していますが、今回は1階と2階の階間外周部を丸のこで通気胴縁まで切り込み、そこに樹脂板を差し込んで通気止めとしました。通気止めすることで通気層自体も断熱層とし、その外側に貼る断熱材を生かすことができるという工法です。そして既存サイディングの上からウレタンボードを張り、125㎜ビスで胴縁を狙って止め付け。その上から通気胴縁なしで通気効果がある樹脂サイディングを張って仕上げていました。
 福島教授は「既存建物の気密性が高いことが前提になるが、外壁材撤去にお金を使わずに、その分を付加断熱に回してほしい。20年前の枠組壁工法は気密性は良くても断熱性が低い。外壁改修が断熱強化のチャンス」と呼びかけていました。


2016/8/12

9月3日(土)に小樽市内で平成28年度第1回市民セミナー『高性能な家だから可能な空気のデザイン』(パッシブ時代の暖房・換気=心地よい優しい風と生きる)を開催します。

 9月3日(土)午後2時から3時30分まで、小樽市いなきたコミュニティセンター(小樽市稲穂5丁目10-1)で、一般市民の方と住宅技術者の方を対象とする平成28年度第1回市民セミナー『高性能な家だから可能な空気のデザイン』(パッシブ時代の暖房・換気=心地よい優しい風と生きる)を開催します。
 講師に(有)奈良建築環境設計室室長で一級建築士の奈良顕子さんを迎え、これまでのパッシブ換気住宅施工事例からお話しできる『高性能な家だからこそ可能な空気のデザイン』をテーマに、ご講演して頂きます。
 申し込みは右側のご案内のサムネイル画像をクリックし、参加申込書に必要事項をご記入の上、事務局までFAXで送付して下さい。また、お電話(090-7645-7873)でも申し込みを受け付けています。申し込み締め切りは8月31日(水)で、定員は先着60名です。
 詳しくは右側のご案内のサムネイル画像をクリックしてください。


2016/8/12

9月7日(水)に会員を対象とした3団体合同のオープン現場見学・研修会「昔高断熱?・・今並以下?を断熱改修」を後志・仁木町で開催します。

 
 パッシブシステム研究会とソトダン21、あったかリフォーム倶楽部が合同で、9月7日(水)午後1時からと同2時からの2回にわけて断熱改修現場を見学する オープン現場見学・研修会「昔高断熱?・・今並以下?を断熱改修」を後志・仁木町で開催します。
 当会副理事長で北海道科学大学教授の福島先生の提案で「昔高断熱住宅を今の道内事情に対応した住宅への断熱改修案」がまとまり、また関係各社のご好意により施工現場見学ができる事になりました。
 詳しくは 右側のご案内のサムネイル画像をクリックしてください。




2016/6/17

第12回通常総会が開催されました。

 
 去る5月28日(土)に札幌市内で第12回通常総会を開催し、パッシブ換気で熱交換を可能にする“蓄熱ボックス”の性能測定や、ユーザー会の設立など今年度の事業計画案や予算案などを全会一致で承認。繪内正道理事長による特別講演も行われました。

 総会では始めに繪内理事長が「“継続は力なり”という言葉もあるが、みなさんのご協力によって当会が発展し、12回目の総会を迎えられたことを、本当に心強く感じている。住宅市場はミニバブルの様相を呈していて、着工件数も増えてきているようだが、調子の良い時こそ奢ることなくさらに努力を重ね、今後も当会が発展し続けていくことができれば、とても嬉しく思う」とあいさつ。

 続いて事業活動や予算など各議案を審議・承認。今年度の事業活動としては、これまでも行ってきた会員向けのセミナー・大合宿、市民向けのセミナー・見学会などに加え、パッシブ換気で熱交換を可能にする“蓄熱ボックス”を設置した既存住宅の性能測定、パッシブ換気住宅のオーナーを対象としたユーザー会の設立なども計画。また、役員の改選では理事として新たに㈱竹口組社長・竹口祐司氏、玉根一級建築士事務所所長・玉根盛光氏、拓友建設社長・妻沼澄夫氏、山下建設㈱社長・山下聡氏が就任。㈲フォルムデザイン社長・中野隆二氏、はるす工房主宰・高杉昇氏、㈱伊藤工務店社長・伊藤正人氏の3名を対象に、10年継続会員表彰も行われました。

 総会終了後に行われた特別講演では、繪内理事長が「高性能住宅の暖房熱源と暖房方法」をテーマに、躯体の高断熱化を進めていった時の暖房計画のポイントなどを解説。
 「暖房計画を考える時に一番重要なのは、断熱性が高くなるほど室内の自然温度が高くなるということ。札幌版次世代住宅基準のトップランナーレベル(UA値0.18W)であれば、最寒期の室内自然温度は約21℃となり、補助暖房は必要だが通常の暖房設備は不要になる。
 ただ、床面積120m2という条件でトップランナー住宅の暖房度日数を計算すると1000(K日)になる。この数値を暖房日数にすると150日だが、実際にはそんなに暖房することはないだろう。これは暖房度日数の算出に用いる暖房設定室温が、春や秋の暖房端境期も最寒期と変わらない前提で計算されることが原因と考えられる。このことを念頭において暖房の設備容量を考えることが大切だ」と、お話しして頂きました。


2016/3/7

2月24・25日に札幌で第5回「大合宿」を開催。

 
去る2月24・25日に毎年恒例となった第5回大合宿を札幌市内で開催し、福島明副理事長(北海道科学大学教授)による基調講演や、座談会形式によるディスカッション「なんでも話そう生討論」、ワーキンググループの成果発表などが行われ、会員やオブザーバーなど約60名の参加者がこれからの家づくりについて議論を交わしました。

初日は冒頭に繪内正道理事長(北海道大学名誉教授)が、「大合宿を毎年続けてきたことによって、内容もだんだん充実してきた。今回も有意義な2日間となるようにしたい」とあいさつ。
 続いて福島副理事長が「パッシブ・ここから!?」と題して基調講演を行い、新しい省エネ基準のポイントや、地域工務店が今後目指すべき方向などを紹介。一条工務店がQ値0.8Wの住宅を普通に販売していることを例に挙げ、「地域トップランナーの工務店にとっては、『超高断熱化は特殊なものではなく、全国大手もやっている当たり前のこと』とユーザーに認知してもらう絶好のチャンス。超高断熱化と同時に、地域密着でユーザーの暮らしに合う住宅を手造りすることに力を入れていくべき」と工務店会員を激励しました。

基調講演の後に行われた「なんでも話そう生討論」では、パッシブ換気について『きちんと空気が循環していることを数値でどう説明すればよいか』『冬に給気口が雪で埋まっても大丈夫か』などが議題にのぼり、会員同士で活発に意見交換を行いました。

この後、住まいと環境 東北フォーラム事務局長の酒井善光氏が、同フォーラムの活動や東日本大震災被災地の現状について報告し、最後に協賛メーカー3社が自社商品のプレゼンを実施。夜には懇親会を開催し、会員同士で親睦を深め合いました。

2日目は、同研究会普及部門と開発部門の各ワーキンググループによる発表や、協賛メーカー4社によるプレゼンなどを実施。このうち開発部門のパッシブ換気数値解析ワーキンググループでは、開発したソフト「パッシブ換気量と室温の数値解析プログラム」について、繪内理事長とワーキンググループメンバーが説明を行い、参加者は床ガラリの有効開口面積など、パッシブ換気の設計に必要な数値をパソコンに入力しながら使い方を学びました。






2016/2/23

2月19日に『釧路省エネ住宅セミナー』を開催。

 
2月19日(金)に釧路市生涯学習センター(まなぽっと幣舞)において、「くしろ省エネ住宅セミナー」が開催されました。
主催は釧路地域住宅協議会(事務局北海道釧路総合振興局建設指導課)、協力(一社)北海道建築士会釧路支部、(一社)北海道建築士事務所協会釧路支部。後援はNPO法人パッシブシステム研究会。

当日は70名を超える参加者で会場が熱気に包まれる中、講師を福島明副理事長(北海道科学大学工学部建築学科教授)と江田清三副理事長((株)江田建設代表取締役)に務めていただき、文字通り当会が後援のイベントとなりました。

最初に『釧路の気候を生かす住まいづくりを考える(住宅性能の歴史と北海道スタイル)』をテーマに福島明副理事長が講演し、続いて『工務店から見た“きた住まいる”』をテーマに江田清三副理事長が講演。さらに北海道釧路総合振興局建設指導課から『“きた住まいる”について』と題した講演もありました。

セミナーの終了後は展示したパッシブ換気住宅の模型とパネルを説明させていただき、地元釧路の設計者及び工務店の方に理解を深めてもらいました。
(NPO法人パッシブシステム研究会 理事 紺野宏)


2015/12/25

『2階建て6室モデル 新解析ソフトについて』をテーマに
会員向け第3回目のセミナーを開催。

 
12月10日に「パッシブ換気数値解析ワーキンググループ 中間報告=2階建6室モデル 新解析ソフトについて」をテーマとした27年度第3回目の会員向けセミナーを、札幌市内のかでる2.7・730研修室で開催。40名以上の会員が参加しました。

当会パッシブシステム開発部門のパッシブ換気数値解析ワーキンググループ活動では、今年の大合宿で発表した「平屋住宅3室モデルの数値解析プログラム」から、今年度は本格的な2階建6室モデルでの数値解析手法の開発に取り組んできました。

今回のセミナーではその開発内容を具体的に説明できるようになったことを受け、ワーキンググループ員の中野修氏((有)フォルムデザイン)、江田清昭氏((株)江田建設)、白石芳裕氏(大平洋建業(株))が、実際のパッシブ換気住宅の事例を基にQ値計算データやガラリの有効開口面積などパッシブ換気設計に必要な基本的な数値をプログラムに落とし込みながら「解析ソフト」による計算を紹介。また、「解析ソフト」の入力方法については、稲辺賢司氏((株)奥野工務店)が説明しました。

この後、パッシブ換気解析ワーキンググループの中間報告と今後について、繪内正道グループ長(理事長・北海道大学名誉教授)からお話しをして頂き、セミナー終了後には忘年会を開いて会員それぞれ親睦を深め合いました。


2015/10/9

『パッシブ換気と薪ストーブ』『パッシブ換気システムの熱回収』の2つのテーマで、会員向け第2回目のセミナーを開催。

 
『パッシブ換気と薪ストーブ』と『パッシブ換気システムの熱回収』2つのテーマで、会員向け第2回目のセミナーを札幌市北区北8条西3丁目の札幌エルプラザ2階環境研修室1で18:10から20:30まで開催。会員34名が参加しました。
 
『パッシブ換気と薪ストーブ』は、当会理事の紺野宏氏(十勝清水町、紺野建設(株))が講師を担当。ここ10年で27台の薪ストーブを導入しながらパッシブ換気住宅に取り組んできた中で、薪ストーブによる風量変化測定等の情報を提供しながら、さらに豊かさや生活の楽しみを住宅にデザインしていくための手法など示唆に富んだ話題を提供してくれました。

また、『パッシブ換気システムの熱回収』は、当会副理事長・福島明氏(北海道科学大学 工学部建築学科 教授)が講師となり、現在ワーキンググループで取り組んでいる同テーマでの活動の中間報告として、抱えている課題や今後の住宅への適用シュミレーションについて話題を提供してくれました。

いずれのテーマも参加した会員からは、質問や意見が多く出され、活発なセミナーとなりました。
(運営主体は、パッシブシステム普及部門、勉強会・研修ワーキンググループ佐藤誠グループ長)


2015/8/5

新年度、第1回目のセミナー『営業活動をテーマとした実践研修会』開催。会員28名が参加し、熱心に議論・発表。

 
 今年度の第1回目となるセミナー『営業活動をテーマとした実践研修会』を、札幌市北区北8条西3丁目の札幌エルプラザ2階環境研修室で18:10から20:30まで開催。「パッシブ換気住宅受注獲得の5つのステップ」をメインテーマとした2部構成で、会員28名が参加しました。運営主体は、パッシブシステム普及部門、勉強会・研修ワーキンググループ佐藤誠グループ長。
 パッシブ換気住宅を柱に営業展開する上で会員各社が如何、営業活動をしているかに絞った第1部はグループ討議「営業活動の実践研修」を行い、 第2部はグループの代表によるパネルディスカッション「パッシブ換気住宅の“イロハ”」について、議論・討論を行いました。


2015/7/24

『2020年を見据えて住宅の換気を考えるシンポジウム』東京の共催をしました。

 
 住まいと環境東北フォーラムとパッシブ技術研究会(東京)、NPO法人パッシブシステム研究会(3団体共催)による2020年を見据えて住宅の換気を考えるシンポジウム』を東京都文京区後楽1-4-10 すまい・るホールで13:00~17:00に開催しました。
 会場には200名を超える参加者が集まり熱心に聴講していました。








2015/6/26〜27

『合同研究会2015 イン北海道』にオブザーバー参加。

 
 住まいと環境東北フォーラム、信州の住まいを考える会、Dotプロジェクト、ソトダン21 の『合同研究会2015 イン北海道』が6月26日(金)、27日(土)の2日間にわたって、 札幌市中央区北1条西1丁目 わくわくホリデーホール2F第1・第2会議室で開催されました。  2日間にわたる研修の中で、パッシブ換気に係る研究発表(当会顧問の菊田弘輝北大助教)や パッシブ換気住宅の見学、当会の活動報告などで積極的に参加させていただきました。


2015/6/25

辻野建設工業(株)様 パッシブ換気住宅モデルの見学会を実施。

 
 当会正会員、辻野建設工業株式会社様が入会後初のパッシブ換気住宅を札幌市北区あいの里3条1丁目16番15に建設され、同時に同社のモデル住宅として公開されています。 会員向けの見学会を、6月25日(木)10:00から11:00の間実施。会員19名が参加しました。



2015/6/12

第11回通常総会が開催されました。

 
 去る5月29日に札幌市内で第11回通常総会を開催し、トップランナー水準のパッシブ換気住宅実現へ向けた取り組みなど今年度の事業計画案や予算案などを全会一致で承認しましたまた、総会終了後には鈴木憲三北海道科学大学名誉教授に『北海道における太陽熱利用システムの可能性』の講演をお願いしました。

 総会では始めに繪内理事長が「昨年は2つの部門と7つのワーキンググループによる活動体制を整えたが、1年を経過してその実績が問われる時期にきている。引き続き研究課題の設定や研究成果の普及にあたり、会員のみなさんのご協力をお願いしたい」とあいさつ。

 続いて事業活動や予算など各議案を審議・承認。今年度の事業活動としては、従来から行ってきた会員向けのセミナー・大合宿、市民向けのセミナー・見学会などに加え、札幌版次世代基準・トップランナー水準のパッシブ換気住宅実現に向け、パッシブ換気で熱交換を可能にする“蓄熱ボックス”を試作。実際の住宅に設置し、冬季に試行実験を実施します。また、パッシブ換気住宅のオーナーを対象とする“ユーザー会(仮称)”設立に向けた準備も行うこととなりました。

 総会終了後に行われた特別講演では、鈴木先生が(一社)北海道建築技術協会がこの冬に行った太陽熱温水器の実証試験結果を紹介。隣家や樹木の影が集熱量に大きく影響することを指摘するとともに、今後道内で採用する時の課題として、機器の信頼性と維持管理のしやすさ、夏季の熱需要創出を挙げました。このうち夏季の熱需要を増やす方法としては、「珪藻土やゼオライトなどを使って給気に含まれる湿気を吸着するデシカント式除湿換気を採用し、吸着した湿気を放出させる時に必要な熱を太陽熱でまかなう仕組みを考えている。パッシブ換気でも給気経路に組み込むことができるのでは」と、デシカント式除湿の採用を一つの例として紹介しました。


2015/3/20

札幌・定山渓で第4回大合宿を開催

 
 去る2月16・17日に札幌・定山渓で第4回大合宿を開催し、「新たな10年に向けて」をテーマに、座談会形式によるディスカッション「なんでも話そう生討論」や記念講演、ワーキンググループの成果発表などが行われました。

 今回は会員を中心に約50名が参加し、初日は第1回から行われている伝統プログラムの「なんでも話そう生討論」と、㈱ムスビ経営様による記念講演などを実施。
 生討論は、パッシブ換気の施工例やお客様への提案方法などを、会員同士ひざを交えて議論することでパッシブ換気の魅力を再確認し、会員各社の家づくりや営業の参考にしてもらうことが狙い。今回はパッシブ換気の標準採用に向けた課題や、レンジフード運転時に懸念される排気筒からの外気流入、アースチューブ内での結露などが議題にのぼりました。

 このうち、レンジフード運転時の外気流入については、同自給排レンジフードやシャッター付き排気グリルの採用など、アースチューブ内の結露については、点検・掃除ができるアースチューブ設置方法などの提案があり、当研究会理事長・顧問で北海道大学名誉教授の繪内正道先生は「技術やノウハウが蓄積されたことで、より快適・省エネなパッシブ換気をユーザーに提供することが可能になっている。みなさんには、高品質なパッシブ換気住宅の普及をぜひ進めて頂きたい」と、会員により活発的な活動を促しました。

 また、記念講演では㈱ムスビ経営様の林昌見社長らが、誕生日によって人を3タイプに分ける「個性学」をテーマに講演し、社員の個性を活かした組織づくりや、顧客の個性に合わせた営業戦略などを紹介。このほか、住まいと環境 東北フォーラム事務局長の酒井善光氏が、東日本大震災で被災した東北地域の現状について報告しました。

 2日目は、同会の普及部門と開発部門のワーキンググループがこれまでの活動成果を発表し、続いて札幌市立大学准教授・斉藤雅也氏の基調講演と、国立保健医療科学院統括研究官・林基哉氏の特別講演がそれぞれ行われました。




2014/11/26

パッシブ換気住宅の設計ポイントと太陽熱利用の可能性を学ぶ。

 
 去る11月14日に平成26年度第2回会員向けセミナーが札幌市内で開催され、当会会員のはるす工房・高杉昇さんに「パッシブ換気住宅の設計と実践」、北海道大学大学院工学研究院助教の菊田弘輝先生に「パッシブ換気住宅の測定結果から見た今後の可能性」を講演して頂きました。

 最初に講演した高杉さんは、パッシブ換気の特性として室内の軽い空気の浮力を主な動力とし、常時換気・計画換気が可能であること、室内の温度環境を損なうことなく給気の予熱ができることなどを挙げ、続いて設計換気量の確認方法や、室内の空気循環の開口面積の設定、確認申請図面の記載方法などを説明。これからパッシブ換気に取り組む会員にとってはもちろん、すでにパッシブ換気の採用実績がある会員にとっても参考になる講演となりました。

 次に講演した菊田先生は、新鮮外気を太陽熱で温めて室内に供給する壁付け太陽熱集熱パネルを設置したパッシブ換気住宅の温熱環境測定結果を中心に説明。測定したのは2年前に札幌市内で建てられた延床面積約41坪、熱損失係数=Q値0.94Wのパッシブ換気採用住宅で、当会賛助会員の(株)マツナガが輸入販売する太陽熱集熱パネル「ソーラーウォーマー」を1階外壁面に設置し、集熱した太陽熱で新鮮外気を加温した後、ダクトを通じてファンで床下空間へ供給する仕組み。竣工1年目の10月から半年間、各種データ取りを行ったところ、12月は外気温とパネルからの給気温度との差は平均20℃、最大27℃となり、1日の取得熱量は平均2.1kWhという結果になりました。菊田氏はこの結果を踏まえ、「冬期より春・秋の端境期のほうが、補助暖房として暖房負荷削減に果たす役割が大きくなる」と話しました。

 このほか菊田先生は、薪ストーブを採用したパッシブ換気住宅の温熱環境や一次エネルギー削減効果なども紹介。参加した約30名の会員は熱心に耳を傾けていました。
 







2014/10/8

「今後の省エネ住宅のイメージ(省エネ住宅のエネルギー戦略)」をテーマに北海道科学大学教授 福島明氏講演。会員40名集まり盛況。

 
 去る9月25日に平成26年度第1回会員向けセミナー「今後の省エネ住宅のイメージ(省エネ住宅のエネルギー戦略)」が札幌市内で開催され、北海道科学大学教授で当会副理事長の福島明先生に、今後取り組むべき省エネ住宅のイメージについて講演して頂きました。当日は40名の会員が参加し、福島先生の話に熱心に耳を傾けました。

 繪内会長のあいさつに続いて講演した福島先生は、北方建築総合研究所が開発した「住宅用トータルエネルギー予測プログラム」を使いながら、断熱性能や設備の違いによって、エネルギー消費量やランニングコストがどれだけ変わるのかを解説。札幌市内で暖房・給湯とも灯油ボイラーを採用した延床面積120m2の住宅を例に、①150mm断熱で総熱損失量140W②200mm断熱で同100W③30mm断熱で同60W―の3パターンで年間暖房費を計算し、150㎜断熱と比べると200㎜断熱は3万8000円程度、300㎜断熱では9万円程度少なくなることを示しました。

 この試算結果を踏まえて福島先生は 「エネルギー単価が上がり続けている現在の状況は、高断熱化を進める住宅会社にとって追い風。エネルギー単価が上がれば上がるほど、断熱性能の向上にともなう暖房費の削減額は大きくなり、コストアップ分も早く回収できる」と、各会員に高断熱化の取り組みを促しました。

 このほか、今後はパッシブ換気システムで排気の熱回収にも取り組む考えを明らかにし、「関心がある方は、ぜひ協力してほしい」と、同会ワーキンググループへの参加を呼びかけました。
 







2014/8/22

栗山町の小林酒造創業家宅見学会を開催

 
 去る8月8日の午後、空知管内栗山町で、道内有数の造り酒屋である小林酒造創業家宅の見学会を開催し、総勢19名の会員が参加。十勝・足寄町から遠路はるばる参加した会員もおり、予定時間大幅に伸びながらも全員熱心に見学して、古き良き時代に思いをはせていました。

 今回見学した小林酒造創業家宅は、1878年(明治30年)に建てられた和風建築で、小林酒造の創業家が代々住んでいた住宅。国の登録有形文化財にも指定されています。維持費がかかるため、一時は解体も検討されましたが、修復工事を行って存続させることとなり、修復工事には当会の伊藤正人監事(㈱伊藤工務店)が関わりました。

 当日は見学会会場近くの錦水庵(きんすいあん:蕎麦で有名)で集合し、昼食をとったあと小林酒造創業家宅に移動して2班に分かれて見学。建物は敷地面積約2310㎡に立つ木造一部2階建て延べ約350㎡の規模で、大小23の部屋があり、明治末期から伝わる酒器やたんす等の調度品をはじめ書画、人形など貴重な品々が見ることができ、明治建築の趣や薫りを感じることができました。


 






2014/3/12

設立10周年記念式典・第3回大合宿を開催

 
 去る2月18・19日に研究会設立10周年記念式典と第3回大合宿(勉強会)を札幌市内のホテルで開催。会員や関係者のほか、お祝いに駆けつけた東北・東京の住宅関連団体なども含め約60名が出席し、設立10周年の節目を祝いました。

 当研究会は、パッシブ換気システムなど自然の力を生かした換気および暖房・涼房の提案・普及を目指し、平成15年に任意団体として設立。平成19年にNPO法人となり、定期的に技術者向けの勉強会やユーザーセミナーを実施するなど、積極的に活動を進めてきました。現在の会員数は正会員・賛助会員を合わせて約50社にのぼります。

 初日に行われた記念式典であいさつに立った高杉理事長は、「この10年間でQ値1.0W以下、C値0.5cm2以下の住宅も見られるようになるなど、施工技術の進歩は目覚ましいものがあるが、一方で地球温暖化ガスの排出量削減やエネルギー価格の高騰、少子高齢化への対応など、住宅を取り巻く問題は多様化してきている。今後の10年はこれらの問題を解決し、地域性や資源保護を踏まえた家づくりを構築する期間になると思うが、パッシブ換気など私たちが築いた技術も今後の10年間に活かせると思う。みなさんと議論や意見交換をしながら、さらに実り多き会となるよう活動を継続していきたい」と、次の10年に向けての抱負を語りました。
  続いて功労者表彰が行われ、当会理事・顧問で北海道大学名誉教授の繪内正道先生、同じく当会顧問の北方建築総合研究所副所長の福島明先生、優住宅工房の森敏則氏に感謝状と記念品が贈られました。

 式典終了後には、当会理事・顧問で北海道大学名誉教授の繪内正道先生が「パッシブデザインのこれから」と題して記念講演を行いました。その中で繪内先生は、高断熱・高気密になるほど生活排熱や日射取得熱が自然室温の上昇に貢献し、暖房日数の減少につながるが、その恩恵を十分得るためには熱容量を増やすことで室温低下を抑える必要もあると強調。「札幌版次世代住宅基準のトップランナー住宅(Q値0.5W以下)で延床面積120m2の場合、内装が一般的な乾式仕上げだと熱容量は1642Wh/Kになり、1年のうち室温が20℃を下回る期間は105日。しかし、熱容量がこの2倍になれば、室温20度以下の期間は15日まで短くなる。無暖房に近いQ値0.5Wクラスの超高断熱住宅の価値をユーザーにわかってもらうには、熱容量を増やことがとても重要だ」と説明しました。
 続いて賛助会員各社の商品プレゼンテーションが行われた後、記念パーティが開かれ、参加者は研究会の設立10周年を祝いながら、親睦を深めました。

 2日目に行われた大合宿では、当研究会ワーキンググループのメンバーである(有)フォルムデザイン・中野修氏と(株)奥野工務店・稲辺賢司氏が「吹抜け、ふかし壁を取り込んだパッシブ換気回路の簡易計算法」について発表したほか、宮城学院女子大学教授の林基哉氏が、東北におけるパッシブ換気の取り組み状況や、住宅以外の建築物への展開などについて紹介しました。
 大合宿終了後も札幌市内でパッシブ換気住宅や札幌版次世代基準トップランナー住宅を見学するなど、参加者には中身の濃い2日間となりました。